【日本高血圧学会】高血圧管理・治療ガイドライン2025を発表
2025/09/02
ニュースのポイント
- 6年ぶりの改訂となる「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を発表
- 従来の知識中心の内容から、血圧を下げる行動につながる内容
- 降圧目標は年齢によらず130/80mmHg未満(診察室血圧)、125/75mmHg未満(家庭血圧)
日本高血圧学会は6年ぶりの改訂となる「高血圧管理・治療ガイドライン2025」を発表、2025年8月29日(金)に発刊した。
今回のガイドライン作成の方針は、従来の知識中心の内容から、血圧を下げる行動につながる内容とし、3部構成としてる。
第1部は対象を国民全体や集団として公衆衛生的な内容
第2部は対象を成人の本態性高血圧患者として、利用者を実地医家とする
第3部は対象を二次性高血圧などを含めた特殊な病態として、利用者を各種専門医とする
降圧目標を年齢によらず130/80mmHg未満(診察室血圧)、125/75mmHg未満(家庭血圧)としているが、やみくもに下げるのではなく、個別状況を考慮し、有害事象や副作用に注意しながら降圧することとしている。
降圧治療では、主要降圧薬を長時間作動型ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、少量のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬として、投与開始の薬物とし、降圧が不十分の際には早めにこれらの薬物の併用を行うことを推奨。
